HC85
大きな改造ではありませんが、プラレール改造の初歩というか、原点というような比較的簡単な改造です。
都合よく動力を抜かれたジャンクの新メカシャーシがあったので先端部を少し切り落とし、これまたジャンク品から連結器受け部分を接合。車体側は連結器を逃がす切り欠きを設け、ライトの色差しを黒で塗りつぶします。
写真はありませんが、後尾車側も同様の連結器を逃がす切り欠きを設けています。後尾車は汎用型の台車を使用しているため元から連結器受けが付いていますので無改造で連結器を取り付けるだけです。ただしHC85系の車体はオーバーハングが長いため通常の連結器では長さが足りません。幸いにも動力車に長いタイプの連結器を使用しているためそちらから移植することで解決を見ました。
プラレール基準で見ると実車は2連+4連で編成を組むようなので3連2本を組みかえれば実車と同じような編成を組めるようになります。
これとは別に先頭車と中間車を切り継いで製品にないタイプの中間車を作ろうとしていますが…これはまた今度ということで
新メカ トミカエクスプレス
TOMICA EXPRESS
芸もなくまた新メカ化です。
またしても種車が手に入ったからという安直な理由で着手しました。
とはいえ高さ面で2スピードシャーシは入らないので近年幅を利かせるようになってきた1スピードタイプを使用してます。
中身
干渉する内部の梁や突起を削り落としネジ受け用のナットを設置。妻面にも台車の突起を受けるための穴をあけております。
台車先端は入らなかったのでニッパーで少しだけカット。
蒸気車雛形
歴史の教科書にも載っている”アレ”
正式な名前は蒸気車雛形といい、幕末の1855年に佐賀藩の精煉方が製作した日本初の蒸気車の模型だそうです。
最初はただの悪ノリでしたが、府中運転会での鉄道開業150周年記念展示にあたり「日本鉄道史を語る上で欠かせないアイテム」と勝手に解釈し製作しました。やっぱり悪ノリです。
種車はトーマスシリーズよりセオ
ボイラー部分の形状が似ていたことが決め手です。リサイクルショップに100円で転がっていたので容赦なく切り刻みます。
まずは不要な部位をカット
やや飛びますがボイラー上はすべての突起を取り払い均一化し、段差や欠損部分はプラ板や切り飛ばした破片を使い埋めておきます。車輪の取り付け位置も変更しプチ電車から先輪を追加。
さらに進んで全体像が見えてきた様子。
煙突をはじめドーム状の突起物は各種プラ材使って再現しました。長すぎた台枠も後部を切り詰めてます。
実物の車輪配置は先輪-フライホイール-動輪ですが、径の小さい先輪は保持が難しいため車体側にダミーとして装着しフライホイールが接地するようにアレンジ。
実物の動輪は特殊な形をしていますがそこまで再現しきれないのでハッピーセットC61の動輪を流用。シャフトから引き抜き、裏返してモールドを削ったのち再圧入しました。
塗装第1段階
実物の素材は良く知りませんがスターブライトゴールドで真鍮っぽく仕上げます。
2022年12月に府中市郷土の森博物館で行われた武蔵府中鉄道模型博2022で、なんとなんと1週間にわたりショーケースに入れて展示してもらえることに!!!
既に公開は終了し車両も手元に戻ってきていますが、自身の制作した車両を博物館で展示してもらえるという貴重な体験ができました。
C11
きっかけはある方のツイートで旧動力のC11は製品に存在するのか?という疑問でした。添えられていた写真には確かにC11に見える車両が写っていましたが、そのような製品はが存在した事実はなく、写っていた車両も改造車であることは明白でした。いっそ騙して「珍しいものを入手されましたね!」と煽てたほうが面白い結果になったかも(笑)
とはいえそのアイデアはなかなか面白い改造内容だったので自分もやって見ることに。
手始めにお手本通り旧動力のC12とD51を用意。…予想はしていましたがそのままではカバーが入りません(笑)
干渉する部分をニッパーでカット。これでボイラー部が台枠に乗るようになります…が、実際のところかなり収まりが悪くカバーは台車の上に載ってるだけです。脱線しようものなら一瞬でバラバラになります。
それでもぱっと見はC11に見えるから面白いですね。
ナンバーは旧製品の他形式と同じくシンプルに”C11”にしました。
奥の電車?はて何のことやら…
走れるように整備しているので列車を引かせるもよし、車庫の賑やかしによし、無番なので駅前の保存車によし!
思った以上に汎用性が高いです。
新メカEF15
芸もなく新メカ化です、はい。
裏面を見るとわかりますが、結構ギリギリに収まってます。
改造前の種車。
「おいおいなんて貴重なもの改造してるんだ!」と怒られてしまいそうですが…
車体も台車もご覧の通り破損しています。EF15は複数保有していることから直すまでもないと部品取りとして保管していた個体です。このままでは押し入れの肥やしにしかならず、むしろ手を加えなければ使えない少々厄介な存在でもありました。
意を決して改造開始。まずは台車側から動力ユニットや車輪を分解。この個体の動力ユニットは破損もなく解体直前の動作確認で動くことが分かったので他の旧動力車両の補修に大いに役立ってくれることでしょう。
続いて電動リューターに丸鋸ビットを取り付けて内部もカット。傷が入らないようデッキの手刷り部分はマスキングテープで養生しました。
欠損していた台車側面は切り取った底面から部材を作り装着。廃棄してしまう部分も有効活用します。元の亀裂を直接埋めるのではなく、台車のモールドに沿った形にすることで合わせ目消しと再塗装を省略しました。
先端のネジ受けは台車を供出したE5系先頭車からナットを台座ごと移植。小さく切り取ってデッキの裏に接着しました。マーカーで黒く塗って誤魔化してます。
裏から見るとこんな感じ
やはりそのままではうまいことはまってくれなかったので台車側の突起を写真のようにカット。
後ろ側の突起受けはこのように処理しました。とは言え切り欠きを設けるだけではデッキの保持強度が極端に落ちてしまい作業中にもたびたび割れて脱落してしまうように…。
内側はこれ以上太らせることができないのでやむなく外側のデッキと側面の境界付近に少量のプラリペアを使って補強、ここも黒いマーカーで誤魔化しています。
動輪の圧入には新兵器のクランプを導入。まっすぐ圧入するのは少々コツが要りますが、ホームセンターで500円ぐらいで買えます。
新メカドクターイエローグリーンライン
元は2001年に店頭で行われていたキャンペーンくじの特賞でした。(出典:プラレール資料館)
一般品と比較して個体数はそれほど多くないはずですが、どういう運命のめぐりあわせか後尾車2両と中間車1両が手に入ってしまったので迷いなく新メカ化することに。
0系車体に新メカ台車が入ることは先例で実証済みなので難なく改造できました。
改造前の種車。単体の後尾車はだいぶ前にリサイクルショップで入手していたもの。残りの2両は運転会終了間際のスタッフ向け種車配布会で誰も欲しがらなかったので貰ってきたもの。
車体内部
毎度同じく中身をくりぬいて台車を引っ掛ける用の穴とネジ受けを設置しています。
本来であれば難なく進行する改造ですが、台車側の緑のプラスチックが経年劣化でとても脆くなっておりうっかり力任せに刃を入れるとバキバキに割れてしまうのでかなり注意が必要でした。
仕上げにジャンク品から黒成型の連結器を移植。
この妻面の穴開中に台車のプラが割れてしまいここが一番大変でした(笑)