キハ183 おおぞら

キハ183系
特急おおぞら






2014年10月に北海道は札幌で行われた第4回プラレールひろばinさっぽろに展示するため、現地で走らせるのに相応しい10両編成の国鉄時代の編成を製作しました。
・・・とは言っても全てを改造したわけではなく、中間に連結されるキロ182とキハ184、そして貫通顔のキハ183-100番台を製作しました。





キハ184
編成7号車に連結される電源設備付きの中間車です。
先頭車と後尾車を組み合わせて製作しました。

元々はフラノエクスプレスの増結用として製作を開始しましたが、いざ形が出来上がったところで連結してみるとまったく雰囲気が合わずやむなく断念。
フラノ用には別の種車を用意し、こちらは加工が終わった時点で塗装されず放置されていましたが今回のおおぞら号製作にあたりようやく活躍の場を与えられられました。





製作開始前。後尾車を手に切り次位置などを検討していました。
結局のところメモした数字はほとんど役に立ちませんでした(笑)




そして組み合わさった姿がこちら。
後尾車をベースに先頭車から足りない車体側面部分と妻面を接合し、屋根も一旦切り離した後位置をずらして接着。




反対側。こちらは上の写真で使わずに切り落としたルーバーを接合して(ルーバーの大きさは異なりますが)実車とほぼ同じ配置になっています。
こうしたことで種車の台車をそのまま使用できる車体長になりました。
乗降扉は後尾車側を埋めています。




屋根にも手を加えたことでだいぶ雰囲気も変わりました。
新鮮外気取入装置は後尾車のものを切り落とし、先頭車から移植しています。
足りない屋根部分はプラ板を貼って作りました。





キロ182
編成の6号車に連結されるグリーン車です。
旭山動物園号の中間車から製作しました。
本当はオホーツクのように窓を開けたかったのですが、製作時間が足りずにやむなく断念。
屋根と車体すそのドア部分だけ加工して側面はシールにしています。

シール自体は旭山動物園号セットが出た時点で新特急色などと共にあらかじめ自作して用意しておいたものでした。
国鉄色もネタ程度に用意しておきましたが、今回の使用に当たり色調を調整して使用しまいます。何度も修正を繰り返して製作したので位置合わせはバッチリです(笑)




屋根上機器は種車の新鮮外気取入装置を破壊しプラ板で作った水タンクを設置。クーラーと外気取り入れ機とランボードが一体になっている部分は後尾車から丸ごと移植しました。





キハ183-100
国鉄末期の短編成化によってキハ184を先頭車化して誕生したグループで全4両が誕生しました。今回は101をモデルとしたタイプを製作しました。





製作開始直後の様子。
長編成を組成する上でどうしても余ってしまう先頭車と後尾車を惜しげもなくし使用。




車体を箱組みした様子。
基本的な部分はキハ184と同じ加工になりますが、先頭車という形には運転台がつくわけでここからがキハ184と異なります。




顔に使用したのはこちらのキハ181
一見日本製の超貴重品のようにも思えますが、我が家には複数在籍していることと改造時に貫通扉をそのまま使えること、そしてこの車両の保存状態が極めて悪い(後部妻面の一部が溶けていたりした)ことから部品取りに回すことにしました。





不要なライト類は全て削り落とし、顔面も一度切り込みを入れて後退角を変更しています。
屋根の足りない部分は1mmプラ板で埋めています。




側面は先頭車から乗務員扉を移植。ルーバーも先頭車のものを切り出して埋め込んでいます。
方向幕は種車の物をプラ板で埋めた後にミノとペンスクレーパーで彫りなおしました。




窓枠には1mmプラ板をはめ込み、穴をあけて枠を再現しました。
雨樋も1mmプラ板を接着して再現。この部分は一度大きなひさしを作ってから削りだすことで再現しています。





ヘッドライトはこれまた解体した先頭車(左に見切れている物体)から移植。ライトボックスの形状がやや斜めになっていたので直角に微調整しています。
タイフォンやジャンパ栓はコトブキヤのノズルをひっくり返して使っています。