歴史の教科書にも載っている”アレ”
正式な名前は蒸気車雛形といい、幕末の1855年に佐賀藩の精煉方が製作した日本初の蒸気車の模型だそうです。
最初はただの悪ノリでしたが、府中運転会での鉄道開業150周年記念展示にあたり「日本鉄道史を語る上で欠かせないアイテム」と勝手に解釈し製作しました。やっぱり悪ノリです。
種車はトーマスシリーズよりセオ
ボイラー部分の形状が似ていたことが決め手です。リサイクルショップに100円で転がっていたので容赦なく切り刻みます。
まずは不要な部位をカット
やや飛びますがボイラー上はすべての突起を取り払い均一化し、段差や欠損部分はプラ板や切り飛ばした破片を使い埋めておきます。車輪の取り付け位置も変更しプチ電車から先輪を追加。
さらに進んで全体像が見えてきた様子。
煙突をはじめドーム状の突起物は各種プラ材使って再現しました。長すぎた台枠も後部を切り詰めてます。
実物の車輪配置は先輪-フライホイール-動輪ですが、径の小さい先輪は保持が難しいため車体側にダミーとして装着しフライホイールが接地するようにアレンジ。
実物の動輪は特殊な形をしていますがそこまで再現しきれないのでハッピーセットC61の動輪を流用。シャフトから引き抜き、裏返してモールドを削ったのち再圧入しました。
塗装第1段階
実物の素材は良く知りませんがスターブライトゴールドで真鍮っぽく仕上げます。
2022年12月に府中市郷土の森博物館で行われた武蔵府中鉄道模型博2022で、なんとなんと1週間にわたりショーケースに入れて展示してもらえることに!!!
既に公開は終了し車両も手元に戻ってきていますが、自身の制作した車両を博物館で展示してもらえるという貴重な体験ができました。