0系1000番台

0系新幹線1000番台

 

プラレール0系新幹線は非常に多くのバリエーションがあり、実車が引退してもなお約10年おきに新しい金型が起こされているといっても過言ではないでしょう。
そんな0系新幹線プラレールですが、意外にも1000番台は立体化に恵まれず製品になってなかったので作ることにしました。

 

そもそも0系新幹線はバリエーションが多すぎてここではその多くを語りきることはできませんが、大きく分けると3形態に分けることができます。

基本形態の大窓車0番台小窓に変更された1000番台、200系新幹線新造に合わせてシートピッチを200系と揃えた中窓車の2000番台です。
プラレールでは大窓の0番台は言わずもがな。2000番台は2000年のカメラ付きドクターイエローで初めて型が起こされ、その後金型改修を経て正式に製品化。2014年には0番台が完全新規で金型が起こされ細部までこだわりぬいた造形が当時話題を呼びました。

そう、プラレールにおいては0番台と2000番台の2形態のみが存在しており1000番台は製品化されていないのです。

いや、製品化されていないと言うと語弊がありますね。一つだけ製品に存在する形態があります。

それは、現行品の922形ドクターイエロー

実車の引退から10年以上が経過した2014年に突如製品のリニューアルが発表され、これまでのライト付ひかり号の色変えから新規金型製品に大躍進。大部分は同年の0系0番台と共通なものの、元の造形の良さはそのままに窓が少ない側面は新たに金型が起こされこちらも製品化当初は話題を呼びました。

実はこのT3編成、0系1000番台と同じ27次車と同時発注で製造されているため基本的な部分が1000番台仕様で作られています。そしてご丁寧にプラレールの本製品でも窓寸法は先に製品化されていた2000番台車よりもわずかに小さい姿を再現していたため、これが種車選定の決定打になりました。

 


まずは先頭車。種車にはドアが1か所しかないため部品取りとなる別の先頭車からドアと窓を移植してきます。この時点で部品コスパが悪いのは目に見えてますね(笑)
そのため少し安価になる動作不良車だったり塗装が剥げた状態不良車を中古でかき集めておきました。先頭部の自動分割併合装置の窪みは黒瞬着で埋めておきます。

 

 

続いて後尾車。側面を切り継ぐこと自体は先頭車と同じですがこの車両にはドアがありません。そのため部品取りの先頭車2両から前後二か所分のドアを移植。この形式で一番コスパが悪い車両です。

 

部品移植が終わった姿。ボンネット側面のパーティングラインも一緒に削っておきます。

 


中間車。パンタとトイレの有無で25型と26型の2形態があるため両方製作。どちらも中間車をニコイチで作っています。

 

パンタ付きの25型

こちら側には窓が2枚しかないため足りない分7枚を部品取りから移植。中間車1両潰すだけでは足りなかったのでもう一両の26型の側面入れ替えで余った窓を1枚流用しました。合計9枚の小窓が並ぶ1000番台らしい外見になりますね。

 

反対側は窓が6枚あるものの機材搬入口があるのでこれも埋めておきます。

 


パンタが載らない26型は部品取り車の屋根を移植し不要なモールドを撤去。
側面の窓とドア移植は25型と同様ですがトイレがある区画は先頭車から移植してます。

冷静に考えれば両先頭者はわざわざ作らなくてもこの2両を複製して側面を移植すればよかったですね。

 

サフを吹てみれば傷やらへこみやら出てくる出てくる…

一つ一つ瓶サフを盛って傷を埋めていきます。

 


複製前提で製作を進めていたものの例に漏れず運転会までギリギリになってしまったので複製は諦めて塗装し完成させることに。

 

ガイアカラーの白とMr.カラーのフタロニシアンブルーです。

 

完成した4両に加え増結用として変色していた2000番台中間車4両も一緒に塗り替えて編成を組ませることにしました。

 

完成した4両

 

上段が今回製作した1000番台。下段は無改造の2000番台です。
並べて比較してみれば違いが判ると思います。

 

24年秋の第12回鉄道模型広場では0系新幹線合わせが実現。