キハ40 暖地仕様車
プラレールのキハ40は製品化した際の経緯から純粋なキハ40ではなく急行仕様へ改造後のキハ400(しかも片面が完全に違う)仕様になっていました。カラーバリエーションも楽しいキハ40ですが気付いた時にはすでに絶版。どうせならと、純正のキハ40を製作したうえで複製してバリエーションを作れるようにしました。製品の出来が良いので車体形状はそのまま残し、原形車と異なる部分を改造しました。(ここまで北海道仕様車説明文のコピペ)
暖地向け仕様車は側面窓にユニットサッシを採用している点が北海道仕様車との最大の違いです。北海道仕様車と同じく複製を前提とした原型を作らなくてはならないので、側面はサウンドスチームD51のスハフ12側面を移植しました。
まずは改造の初期段階。
客室側面部分を前述のスハフ12のものへ置き換えます。抜き窓の通常製品と違いサウンドスチームD51のスハフは窓が段落ちモールドによる塗装表現になっているので、同じく塗装表現窓のキハ40と組み合わせても違和感が少ないと考えこの組み合わせとしました。抜き窓車体では複製時にシリコンにかかる負荷が大きいため凹凸を減らせて一石二鳥です。
例の如く運転台助手席側の扉は窓1枚分外側へ移設するために一旦切り出します。
乗務員扉の移設が終わった側面。扉を寄せたことで空いた隙間は2mmプラ棒で埋め、後ろ側の運転台小窓は上記の切り出した側面パーツから移植。
トイレまで部分は北海道仕様車と違い側面ごと移植。窓下のルーバーは手を抜いて種車のままです。
当然ながらキハ40とスハフ12では若干断面が合ってないので削りつつ気合で整えます。
組みあがったところで1回目のサフ吹き。実は北海道仕様車と同時進行で進んでいました。しかしまぁ傷の見つかること見つかること…(泣)
パーツ同士の接合部を中心に納得がいくまで傷埋めヤスリ掛け→サフ吹きを繰り返します。
修正を繰り返しようやく妥協点に達したところで、台車に固定するための爪を作ります。使ったのは残っていた側面の切れ端。ニッパーで適当に切り出して位置決めして接着。
デザインナイフと棒ヤスリで形を整えて出来上がり。
続いて妻面側。北海道仕様車は2両分切り継いだことでどちらの運転台も(プラレール基準で)先頭の仕様になっていますが、2両目ともなるとさすがに切り継げる部品取り車はもうありません。そこで、キハ480の改造で余った後ろ側運転台の部品を使うことにしました。
手始めに後ろ側貫通扉の下半分ほどを切り落とします。
切り落とした空間には残っていたジャンク妻面から貫通扉下半分を移植。ついでに端切れで連結器の切り欠きも埋めて正当な40顔に仕上げます。
これでこちらを前にした場合でも車体に切り欠きのない状態で走れます。
屋根を接着していよいよシリコンで型取り。屋根の加工内容は北海道仕様車と全く同じです。
ドキドキのファーストショット。湯回りは良さそう?
暖地仕様車は広範囲に配属されていたこともあり民営化後は様々な塗色を身に纏うことになりました。そんなカラーバリエーションもこれから少しづつ作れて行ったらいいですね。